日本人が大切に弾き継いできた「箏」の音は、世界中の人の心にも響くはず。もっと広く世界の皆さんにも知ってほしい。そして、弾いてほしいー。
Global KOTO Music Networkの仲間たちが世界のいろいろな場所で箏を弾くようになったきっかけは、沢井箏曲院が1986年から箏奏者を海外に派遣したことに始まります。自ら海外で演奏を重ね、派遣を積極的に応援してきた沢井一恵先生は、箏の音に共感してくれる人達との出会いから、箏は「世界に通じる音、音楽」だと確信したのです。
ハワイ、アメリカなどに箏奏者を派遣すると箏の音に惹かれた人達が集まり、弾き始め、やがてオランダやフィリピン、タイといった国々でも演奏会や教室が開かれるようになりました。一恵先生は、そういった場所に箏を“かついで”(実際は飛行機で運びますが)出掛けては、会話し、WSをし、その国の人達と合奏を繰り返し、音楽の輪を広げてきました。そして、そんな場が生まれるたび、一恵先生の音、言葉、姿に励まされ、ますます箏を好きになる人が増え続けているのです。
それは、コロナ禍でも変わりません。いえ、むしろこのGlobal KOTO Music Networkが生まれたように、一恵先生が世界中に蒔いた“箏の種”はますます大きく根を張り、世界中のあちこちで、いろいろな箏奏者やグループによる演奏会が開かれるようになりました。このブログでは、これまで世界中で行われた一恵先生と各国の若者たちとの交流=「みんなが咲かせた花」の様子などをご紹介します。